コストをかけて採用した人材がなかなか定着しない。若手社員がたった数年で離職してしまう。従業員の平均年齢が高齢化している――そんな状況を改善するために、まずは自社の離職率が高い原因を探ってみましょう。
離職率の高い企業には、よく共通している特徴があるといわれます。今回は、そんな企業によくある3つの離職の原因と、採るべき対策についてご紹介します。
- 【原因1】人間関係が構築できていない
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社員たちにとって「働きやすい職場」にするためには、職場における健全な人間関係の構築が挙げられます。上司や部下、同僚との人間関係は、業務内容と同様に重視されるべき点といえるでしょう。
まず挙げられるのは、上司のリーダーシップです。上司の期待やアドバイス、良かれと思って発言した一言などが、部下を追い詰めてしまいます。一時的に活気が出るように見える場合もありますが、長期的には離職につながることが多い例です。 また、職場全体でのコミュニケーションの不足も問題点です。従業員同士で挨拶をする習慣がない、コミュニケーションツールだけでの情報共有などが挙げられます。従業員同士の関係値が築けていないと、業務上でもチームワークを発揮できません。
新入社員のサポート体制も重要です。十分な社内研修や教育担当の設置など、入社当初の対応次第で今後が変わるといっても過言ではないでしょう。充実したサポートを行うことで、人間関係の構築にもつながります。新人が放置されて不安になり、社内に悩みを相談できる相手がいないケースも少なくないのです。
- 【原因2】仕事にやりがいを感じにくい
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仕事のやりがいは、業務内容そのものだけでなく、働く環境にも左右されます。評価制度が曖昧な場合、頑張って得た成果が見えにくく、従業員は達成感を得られません。努力しても評価されないと学習した社員は、しだいに意欲を失ってしまいます。
会社からの評価という意味では、報酬の金額も重要です。仕事内容に対して適切な給与が支払われていない場合、従業員は自分の働きが正しく評価されていないという不満を抱きやすくなります。適宜、給与の見直しも必要といえるでしょう。
また、一緒に働く人の姿勢も重要です。同僚や上司が仕事に誇りを持っていない職場では、初めはやる気があった従業員も、周りにつられてやる気を失くしてしまうことがあります。自分の活躍を周囲に認められず、不満を募らせることもあるようです。
たとえ一般的にやりがいを感じやすいといわれる業務内容であったとしても、評価制度や一緒に働く人の姿勢によっては、働く喜びを実感しにくいかもしれません。従業員が意欲的に働ける環境を整えることが大切です。
- 【原因3】労働環境に問題がある
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労働環境は、従業員が心身の健康状態を良好に保ちつつ、仕事で成果を発揮するための基盤となるものです。休暇が少ない職場では、従業員が休暇中に十分にリフレッシュできず、仕事のクオリティが下がることがあります。
残業が多すぎるなど、従業員が自分の時間を確保できていない労働環境は、ワークライフバランスが悪い状態です。従業員が心身に不調をきたすと、長期間にわたり働き続けるのが困難になり、離職を余儀なくされるでしょう。
また、給与以外の報酬として福利厚生が不十分な企業は、従業員のモチベーション低下を招くことがあります。給与水準が同じ場合、ほかの企業に魅力的な福利厚生があれば、転職を検討されてしまうかもしれません。
離職防止のために採るべき対策
離職率が高い企業によくある原因をご紹介しました。離職防止のために採るべき対策としては、社内コミュニケーションを活性化させることや、明白な人事評価制度を導入すること、場合によっては従業員の待遇を改善することなどが挙げられます。
従業員の待遇改善については、企業の経営状況によっては、すみやかに対応するのが難しいかもしれません。そんなときは、福利厚生を充実させるなど、従業員のモチベーションにつながるような制度を取り入れることから始めてみましょう。
たとえば、福利厚生ペイメントシステムとして、給与相当額の随時払いを導入するという対策があります。こちらは、従業員が給与相当額をいつでも受け取れる仕組みであり、新しい給与支払いの方法として注目を集めています。
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離職率が高い企業に共通している課題として、人間関係・仕事のやりがい・労働環境などの問題が挙げられます。離職防止対策として、まずは自社の問題点を洗い出してみましょう。福利厚生の一環としてペイメントサービスを取り入れるなら、給与相当額の随時払いシステム「ADVASA」をおすすめします。